歯科医院様の内外装リニューアル
施工地域 | 神戸市垂水区 |
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物件情報 | SRC造平屋建て |
工事概要 | 外部足場組立て、シーリング打ち替え、外壁塗り替え、サイン文字書き、屋上防水補修、照明器具取り替え、床フロアタイル貼り、ソファ張り替え、家具塗り替え他 |
工事費用 | 約410万円(税込) |
工事期間 | 約3週間(平成27年8月竣工) |
当初の外壁仕上げは「アンティックパスカ」コテ塗りで、ナチュラルな質感を持ったつや消しの外装仕上げ材でした。
質感に優れる反面、コンクリートの乾燥収縮の動きに追従できずクラック(ひび割れ)が目立つようになっていました。
そのためクラック処理を行ったうえで下地の挙動に追従できる弾性のある塗料を選択し、出来るだけローラーのパターンを小さくして当初の仕上がりに近付けるように塗り替えました。
歯科医院様のロゴサインは書き文字でしたので、当初は文字だけ残して塗装することも検討しましたが、コストと仕上がりのバランスが悪いため新規に作成することになりました。
まず原稿を外壁に貼り付けて下書きし、それを元に職人さんが手書きするアナログな手法を取っています。
こちらも同じ手法で描いていきます。ロゴデータはオリジナルデザインのため、イメージが変わらないように忠実に再現しなければいけません。失敗が許されない一発勝負ですが、作業が進むにつれて見事に再現されていきます。
院内の床は長尺シート貼りでしたが、10年間の汚れや傷みが目立ってきていましたので、厚さ2.5㎜の塩ビタイルを上から重ね貼りすることになりました。こちらは長尺シートと違いフローリングのように1枚ずつ並べて貼っていきます。
難題の診察台まわりも1枚ずつの塩ビタイルを並べて貼ることで、診察台や家具を撤去せずにキレイに仕上げることができました。床材はサンゲツの「フロアタイル」で、こちらも出来るだけ当初の仕上がりに近付けるよう材料選定を行いました。
長年お使いの待合椅子も生地を張り替えることで生まれ変わりました。
当初のイメージを損なわないよう、シンコール製のレザー生地の中から最も近いと思われるものを選んで張っています。
内装リニューアルが完成しました。
新しい床にはランダムにアクセントのラインが入っており、全体のイメージを踏襲しながらもリニューアルしたことが感じられるような斬新な仕上がりになっています。
外装リニューアルの完成です。新築当時を彷彿とさせる仕上がりに汚れやひび割れに強い機能が加わりました。特徴的な外観から、地域のランドマークとしての機能を併せ持つ医療機関として、これからも長く親しまれていく様子が目に浮かびます。