戸建て住宅耐震リフォーム
施工地域 | 神戸市長田区 |
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物件情報 | 木造(在来工法)2階建て、約95㎡、築42年 |
家族構成 | ご夫婦、お子さま二人 |
工事概要 | スケルトンリフォーム、基礎耐震補強、2階間取り変更(構造補強を伴うもの)、階段架け替え、サッシ取り替え、水廻り設備取り替え(システムキッチン・ユニットバス・洗面化粧台・トイレ)、防蟻処理、ガス給湯器取り替え、電気設備・給排水衛生設備・空調換気設備改修工事、ウッドデッキ・テラス屋根新設、その他外構工事 |
工事費用 | 975万円(税込) |
工事期間 | 約2.5ヶ月(平成25年11月竣工) |
築40年を超える建物の基礎には鉄筋が入っておらず、至るところでクラック(ひび割れ)が見られました。
そのため、元の基礎の内側に新たな鉄筋コンクリート造の基礎を設けることで耐震性能を確保しました。
2階は間仕切り壁を撤去するなど大掛かりな間取り変更になりましたので、それに伴う構造補強を行いました。
柱の移設には欠かせない梁の補強や耐力壁の新設、屋根裏部屋の床を支える補強工事などを実施しました。
一直線でかなり急な勾配だった階段は、転落の危険があったため安全な階段に架け替えることになりました。
曲がり階段とすることで勾配を緩やかにし、LDKへアクセスできるよう生活動線を改善しました。
また階段の入口に半透明アクリル板の引き戸を新設することで、空調効率と採光を確保しました。
玄関ホールからアクセスしていた階段を架け替えることで、来客時でも気兼ねなく応対できるようになります。
天井までの玄関収納を新設し、階段のあった部分にはニッチを設け、独立した落ち着いた空間になりました。
システムキッチンはリクシルの「アミィ」、ワイド270㎝の大型キッチンです。
吊り戸棚をなくして下がり壁を取り払ったことで、明るく開放的なキッチンに生まれ変わりました。
壁に囲まれて独立した空間だったキッチンを、リビング・ダイニングと一体のオープンキッチンとしました。
アイランド型やペニンシュラ型のキッチンとは異なり、壁付け型はキッチン手元をさりげなく隠してくれます。
幅広の集成材カウンターを設けることで、配膳などの家事の効率も格段に向上しました。
リビングには可動間仕切りを新設し、来客時の応接や一時的な宿泊スペースとしても利用できるようにしました。
製品はタチカワブラインドの「アズウッド」、オーダー品ですので間口・天井いっぱいに製作することができます。
洗面化粧台はリクシルの「ピアラ」、W75㎝の引き出しタイプを新設しました。
吊り戸棚は既存の大容量のものを再利用することで、コストを抑えています。
ユニットバスはリクシルの「キレイユ」1616サイズを設置しました。
入口の段差を解消して引き戸へ変更し、適所に手すりを設置することでバリアフリーを実現しました。
1階トイレはリクシルの「アメージュ」に入れ替えました。
L型手すりを新設して入口を引き戸に改修することで、こちらもバリアフリーに対応しています。
2階トイレも1階と同じ「アメージュ」に入れ替え、右側の壁を撤去して洗面化粧台「ピアラ」を新設しました。
これで朝の忙しいときの洗面や洗髪、寝る前の歯磨きなどが1階まで下りなくてもできるようになりました。
2階は間取り変更に伴って開き戸をすべて上吊り引き戸にし、敷居を撤去して床の段差を解消しました。
また階段の架け替えに伴って壁の位置と形状を変更し、手すりを新設して安全性を高めています。
屋根裏部屋へ上がる階段は昇降スペースが足りないせいで、上り下りしづらい危険な階段になっていました。
間仕切り壁を移動して階段を継ぎ足すことで上り下りしやすくなり、屋根裏部屋が有効に使えるようになりました。
エントランスは玄関と階段がつながっており、玄関ドアを開けるとすぐに階段が始まる少し危険な状況でした。
そこで玄関前に小さなポーチを新設して手すりを設け、横側からエントランスへアクセスするよう改修しました。
お庭には木や雑草が生い茂っていましたが、すべて伐採して人工木のウッドデッキとテラス屋根を新設しました。
また洗面室から物干しスペースへ直接アクセスできるよう勝手口を新設し、家事の効率が格段に向上しました。