二世帯住宅全面リフォーム
施工地域 | 神戸市垂水区 |
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物件情報 | 木造2階建て約110㎡、築31年 |
工事概要 | 1階一部増築、内装リニューアル(フローリング、木製建具)、水廻りリニューアル、床下断熱吹き付け、玄関ドア取り替え、二重サッシ新設、ガラス交換、外壁塗り替え、2階ベランダ塗膜防水、外構工事その他 |
工事費用 | 約1,350万円(税込)※介護保険住宅改修費、神戸市バリアフリー住宅改修補助含む |
工事期間 | 約2ヶ月(平成26年10月竣工) |
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少し窮屈だったお風呂と洗面室は、半間増築することで一坪サイズのユニットバスと、同じく一坪分のゆとりある洗面室になりました。
お風呂の入口は段差がなくなってバリアフリーになり、扉も折れ戸から間口の広い引き戸に変更することで、もし将来介護が必要になった場合でもサポートしやすくなります。
ユニットバスはタカラスタンダードの「レラージュ」。ホーロー壁パネルにアクリル人造大理石の浴槽、増築部分の窓には断熱サッシを新設しています。さらに浴室全体に保温材を貼っていますので、冬場のヒートショックの心配もなくなりました。
浴室暖房乾燥機はリフォームの数年前に壁掛けタイプのものを取り付けられていましたので、今回はそれを再利用することになりました。ランドリーパイプを新たに取り付けてお洗濯物も干せるようになりました。
洗面化粧台はタカラスタンダード「エリーナ」です。
ユニットバスと同じくホーローのキャビネットにアクリル人造大理石のカウンターです。収納量を増やすためにアッパーキャビネットとトールキャビネットも設置しています。
トイレは増築に伴って場所を移設して広げることになりました。
TOTOの収納付きトイレ「レストパル」です。
奥行きを広げた空間に手洗いカウンターやハンドグリップを設置し、誰もが安心して使いやいトイレになりました。
新しいトイレの入口には中折れ戸を新設しました。開ける際の扉の軌道が開き戸に比べて小さいため、あまり体を動かさずに開閉できるのが特徴です。トイレ前方に余裕が生まれたことで、サポートが必要となった場合にも対応することができます。
キッチンは元の壁付けI型から、珍しいⅡ列型プランを採用しました。ご家族との団らんを重視した念願の対面キッチンに生まれ変わり、置き場所に困っていた冷蔵庫も使いやすい位置にピッタリと納まっています。
キッチンはリクシルの上級グレード「リシェル」です。
ダイニング側にシンクと食器洗い乾燥機を設置し、背面にガスコンロを配置しました。
W=1,800の調理台が前後に2台で、合計W=3,600ものゆとりあるキッチンになりました。
キッチン横の壁にあった食器台は、壁に埋め込ませる形で新しくカップボードを設置しました。
キッチンと同じリクシル製で、こちらは壁紙に合わせてホワイトの鏡面仕上げになっています。
壁面と揃えることで圧迫感がなくなり、ダイニングキッチンがすっきりと仕上がりました。
玄関収納は二世帯分の収納量を確保するため、天井までの大容量キャビネットに取り替えました。ホワイトの鏡面仕上げが美しい永大産業製「キャビネスト」です。
玄関まわりもシックな雰囲気にリニューアルされました。
フローリングはリクシル「ハーモニアス」のナチュラルな明るめの色をお選びになり、建具や手すりなどは同じリクシルでも濃いめの色で、濃淡のアクセントをつけています。
玄関扉は片開き+ガラス嵌め殺しから、リクシル「リシェント」断熱タイプの親子開きへリニューアル。ガラスの面積を小さくして防犯性能を高めると共に、開口面積を大きく取ることで機能性も高めています。
玄関扉取り替えに際して既存の玄関枠の一部を撤去したところ、奥の柱にシロアリの被害があることが判明しました。そこで急遽壁をめくり、当該柱を差し替えると共に周辺木部の防蟻処理を行いました。
※玄関扉両側の柱は土台より下まで伸びていることがほとんどで、シロアリの被害を受けやすい部位ですので注意が必要です。
床下には全面に断熱材「アイシネン」を吹き付けています。
現場の前に作業トラックを停め、そこからホースをお家の床下まで引っ張り、現地で発泡させながら吹き付けていきます。
※ベニヤの下に見えている白く不規則な断面がアイシネンです。
階段はフローリングと同色のリフォーム階段で仕上げています。既存の階段を加工することなく、簡単に新しい階段にリニューアルすることができます。
段鼻にはノンスリップ(滑り止め)機能が付いていますので、安心してお使いいただけます。
2階の廊下にある洗面台は、TOTOの洗面カウンターに入れ替えました。
間口に合わせてピッタリのサイズですき間なく納めています。シンプルで美しい形状の手洗いカウンターで、「機能美」を感じさせる製品です。
2階のトイレは1階でお使いのトイレを再利用することになりました。
2階のトイレと洗面台は、それぞれの配置を入れ替えて計画しています。排水経路の確保など困難な課題がありましたが、使い勝手を優先するためにご提案させていただきました。
階段吹き抜け上部には収納スペースを新設しました。
窓からの採光の半分は犠牲になりますが、空間を有効活用するべく手すりの高さから物を出し入れできるよう計画しています。
2階のベランダは直下が居室のため、ウレタン塗膜防水を施しています。新築時のFRP防水の保護モルタルの上から、下地処理を行ったうえで施工を行います。仕上げのトップコートはノンスリップ仕様ですので雨の日でも滑ることなく安心です。
ガレージにはリクシルのカーポート「メジャーポートⅡ」を設置しました。熱線吸収ポリカボネート板の屋根に加え、強風時に屋根の破損を防ぐ耐風圧仕様になっています。
玄関からのアプローチはタイルを張り替え、スロープにして段差を解消しました。花壇も新しく造り直してゆとりのある通路幅を確保しています。
エントランス階段は擁壁の基礎の外側で、地盤沈下による破断が起こっていました。そのため階段を一旦撤去し、コンクリートによる補強を行ったうえでタイルを復旧しました。
併せて階段手すりも新設しましたので、これからは安心してお使いいただけるようになります。
後日アプローチにも手すりを取り付けることになり、お庭への通路を妨げないよう可動式の手すりを採用しました。
バウハウス製の「遮断機式手すり」です。普段は直線手すりとしてお使いいただき、必要のあるときには手すりを跳ね上げて通行できます。※手を離しても急にバタンと倒れてこないよう緩衝ストップ機能が付いています。