賃貸マンションの屋上防水改修
施工地域 | 神戸市中央区 |
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物件情報 | RC造マンション5階建て 、築45年 |
工事概要 | 屋上塩ビシート防水、一部ウレタン塗膜防水、貯湯タンク架台改修、一部外壁補修 |
工事費用 | 約350万円(税込) |
工事期間 | 約1ヶ月(平成27年5月竣工) |
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屋上の立ち上がり部分(パラペット)に大きなひび割れが見られました。割れた部分を取り除くと中の鉄筋が錆びており、ひび割れは屋上防水の立ち上がり部分まで伸びていました。
このような劣化現象を放置したままでは、屋上防水を改修しても防水層の端部から雨が入ることが予想されます。
そのため中の鉄筋に防錆処理を施したうえで樹脂モルタルで成型し直します。
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屋上の貯湯タンクの下には鉄骨の架台が設置されていました。
このままでは架台の下の防水が施工できませんので、ジャッキで貯湯タンクごと架台を持ち上げて塩ビシートを敷き込みます。
屋上には様々なものが設置されていることがありますが、重要なことは防水層を切れ目なく一体になるように施工することです。
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貯湯タンクの架台には屋上の床に荷重が直接加わらないよう、周囲に荷重を分散させる鉄骨の脚が設置されていました。
防水施工にあたってはこちらの脚を取外し、防水施工後に改めて荷重を確実に分散させるよう脚を新設しています。
※当初の設計では屋上にこれだけの荷重が加わることが想定されておらず、後から重量物を設置する場合は構造計算のうえ梁上に配置するなどの検討が必要です。
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エポキシ樹脂モルタルで成型したパラペット部分や、ペントハウスの庇部分などはウレタン塗膜防水を施工します。
将来的なひび割れに備え、全面に補強のメッシュを張ったうえで防水剤を塗布していきます。(公共工事:X-2密着工法)
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屋上平場は塩ビシート防水の機械固定式絶縁工法(公共工事:S-M2工法)とし、立ち上がり部分は密着工法とします。
平場は下地(コンクリートの床)の挙動(ひび割れなど)が起こっても、防水層を破断させないために縁を切っておく(絶縁する)改修に適した工法です。
立ち上がり部分は下地に全面密着させることで台風などで防水層がめくれるのを防ぎます。
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外壁には漏水につながるひび割れがいくつか見られましたので、外部足場を組んで部分的に補修します。
1㎜程度のひび割れの場合、ひび割れに沿って外壁を削って溝を作り、そこへ止水のためのシーリング剤を充填します。(Uカットシール材充填工法)
※1㎜以上のひび割れや、柱・梁などの構造体の場合は低粘度のエポキシ樹脂をひび割れに注入します。(樹脂注入工法)
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屋上防水と外壁の改修が完了しました。
雨漏りは入居者様への直接の被害にとどまらず、構造体の劣化やそれに伴う補修費用の増大など、資産価値の減少につながる大きな欠陥です。
日々の点検と併せて長期的なスパンでの改修計画を立て確実に実行することが建物の寿命を延ばし、資産価値の減少を防ぐことにつながります。