認定こども園の大規模改修工事
施工地域 | 神戸市東灘区 |
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物件情報 | RC造3階建て、築15年 |
工事概要 | 外部足場組立て、屋根葺き替え、屋上防水改修、屋上ゴムチップ舗装、外壁クラック補修・シーリング打ち替え、外壁塗装、ガラス入れ替え、屋上日除けシート新設、階段室腰壁シート貼り、その他 |
工事費用 | 約1,700万円(税込)※神戸市大規模改修事業補助金含む |
工事期間 | 約2.5ヶ月(平成31年3月竣工) |
階段室の屋根はモニエル瓦葺きでしたが、2年前の耐風で瓦が落下したことからガルバリウム鋼板葺きに改修を行いました。
断熱材を裏打ちした緑青色の鋼板を張ってイメージを一新し、雨漏りや瓦の落下事故などの心配もなくなりました。
駅前の好立地故に園庭がなく、屋上を園庭として有効利用されていました。
安全のために敷いたクッションゴム床材は日光や風雨によって浮きや反りが生じ、かえって危険な状態になっていました。
そこで既存の床材はすべて撤去してウレタン塗膜防水を施し、厚さ3㎝の透水性ゴムチップ舗装を全面に敷き詰めました。
屋上はアスファルト防水の上に保護コンクリートが打設されていましたので、下地調整を行ったうえでウレタン塗膜防水の絶縁工法で全面改修を行いました。
※絶縁工法…下地の水分による膨れなどを防ぎ、また下地の挙動による防水層の破断防止や長期的な耐久性も期待できます。
屋上の足洗い場は防水改修工事のために一旦撤去し、防水工事完了後に再度タイルを貼って新設を行いました。
新しい足洗い場は立ち上がりの段差を少なくして躓きによる怪我や事故を防ぐよう配慮しています。
屋上には日差しを遮るテントが張られていましたが、ワイヤーを掛けられる一部しか覆うことができませんでした。
そこで建物の両端に等間隔で支柱を新設し、ワイヤーを横断させて園庭全体を覆うことができるよう改良しました。
日除けには重量や操作性、消耗品としての費用対効果などから外部足場用の養生メッシュシートを採用しています。
屋内階段の壁紙は園児が手を触れやすい腰から下の汚れや剥がれが目立ってきていました。
そのため腰壁部分にR形状でも対応可能な塩ビシートを貼って汚れを防ぐことにしました。
※使用材料…田島ルーフィング シンセテックソフトⅡ
外壁は打ち継ぎやサッシまわりのシーリング打ち替えを行い、ひび割れなどの劣化部分はエポキシ樹脂低圧注入などの補修工事を行ったうえで全面塗り替えを行いました。
窓まわりのアクセントカラーなど新しい配色も採り入れたことで、これまでの落ち着いたイメージから登園が楽しくなるような明るくポップなこども園に生まれ変わりました。