調理実習室の全面リニューアル
施工地域 | 神戸市須磨区 |
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工事概要 | 解体撤去工事、床レベリング、家具・内装仕上げ工事、空調換気設備改修、ボイラー入れ替え、電気・給排水設備工事その他 |
工事費用 | 約2,040万円(税込) |
工事期間 | 約1.5ヶ月(平成29年8月竣工) |
調理実習台は既製品ではなく、細やかなオーダーに対応するために家具で製作することになりました。
ガスコンロやコンベック(ガスオーブン)は埋め込み式を採用し、スッキリと納まりまっています。
天板はステンレスを一体成型加工することで、継ぎ目がなくお手入れしやすいキッチンになりました。
天井裏の業務用送風機は長年の使用で能力が低下していましたので、9台すべて更新することになりました。
機械の入れ替えと併せてダクト配管ルートを見直し、あまり機能しなくなっていた給気口も改修することで、さらに効率的に換気できるようになりました。
旧式のボイラーは撤去して業務用のガス給湯器に入れ替えました。
これまではボイラー室からお湯が出るまで時間がかかっていましたが、教室の外壁に大型の給湯器を設置することでお湯が出るまでの時間を短縮することができました。
床はフローリングから汚れに強くお掃除しやすい塩ビシートに貼り替えることになりました。フローリングでは目立たなかった下地の不陸を調整するため床全面にセルレベリングを施します。
※セルフレベリング…流し込むだけで均一なレベルを形成する性質(自己水平性)をもつ素材を活用したコンクリート床工事。
フローリングは水に弱く、調理実習台の周りはこぼれた水で膨張して浮き上がっていました。新しい床には東リの「フロアリュームNW」を採用しました。汚れが付きにくく、かつ取れやすい優れたメンテナンス性があり、また高耐久抗菌UV樹脂コーティングが施されており高い耐久性もあります。
調理実習台はこれまで立って使用することしかできませんでしたが、バリアフリーに対応させるため収納スペースを減らし、車いすでも調理に参加できるよう足元の空間を確保しました。
カウンターの角は大きなR形状にすることで怪我のリスクをなくし、実習にも多人数が参加しやすくなっています。
すべての工事が完了して明るい雰囲気の調理実習室に生まれ変わりました。
新しい調理実習台は従来のものから幅と長さを30㎝ずつ広げて配置も見直すことでより調理しやすくなっています。
今回は調理実習台以外の家具も併せてリニューアルしました。食器棚や窓下のカウンター収納は収納する物や使い勝手、カラーリングの打ち合わせを重ねて作図を行い、調理実習台と並行して工場で製作しています。
教室の後方には調理したものを試食できるスペースがありますが、今回そちらの什器類もリニューアルされました。
家具のカラーと合わせて清潔感のある爽やかな雰囲気で統一されています。
※什器類は伊藤喜商事株式会社様が納められました。