水産加工場の検査室をテントで造る
漁業組合様の水産加工場に新しく検査スペースを造りたいとのご依頼でした。
ヒアリングして作成した4パターンの計画の中から、ビニール生地を使ったテントで空間を仕切ることになりました。
検査のため外気の流入をできるだけ防ぎ、かつ中の様子が見えるようにしたいとのことで今回のご提案となりました。
一般的な「建築」とは異なり機能とコストを最優先した特殊な工事ですが、求められる性能を満たすべく取り組みます。
施工地域 | 神戸市垂水区 |
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工事概要 | 鉄骨建て方、透明シート張り、店舗ドア新設、照明器具・エアコン・換気扇新設、機械廻りカーテン取り替え |
工事費用 | 約160万円(税込) |
工事期間 | 3日間(平成28年9月竣工) |
水産加工場の資材置き場の一角に検査スペースを設けることになりました。
あらかじめ工場で加工した鉄骨(シートの骨組み)を現場で組み立てていきます。
骨組みに透明シート(糸入り、厚み0.5㎜)を張り、出入口には引違いアルミサッシを取り付けます。
室内の空気を負圧に保つため天井に換気扇を設置しています。
照明器具・エアコンを設置してわずか2日で工事完了です。
シートは足元まですき間なく張られ、簡易の検査室ながら視界を保ちつつ外気を遮断することに成功しました。
検査室と並行して搬入口の透明カーテンも劣化していましたので取り替えることになりました。
こちらも工場であらかじめ裁断縫製を行ったものを現場で取り替えていきます。
加工機械廻りの透明カーテンもすべて取り替えることになりました。
使用する材料はすべて糸入りのテント生地で、強度と視認性を兼ね備えた適材適所のリニューアルになりました。