マンション「断熱+バリアフリー」リフォーム
施工地域 | 神戸市須磨区 |
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物件情報 | 鉄骨増マンション3LDK約80㎡、築39年 |
工事概要 | 和室3室→洋室化、開き戸・襖→上吊り式引き戸、リビング床段差解消、廊下幅拡張+クローゼット新設、外周壁断熱材吹き付け、床暖房新設、キッチン・ユニットバス・洗面化粧台取り替え、手すり新設その他 |
工事費用 | 約460万円(税込)(神戸市住宅改修助成金+介護保険住宅改修費90万円含む) |
工事期間 | 約1ヶ月(平成25年10月竣工) |
玄関は片側の壁を移動させて幅と奥行きを拡張し、車いすでの出入りがしやすいように改良しました。
壁の両側に手すりとベンチを新設し、車いすからの移乗と靴の履き替えがしやすくなりました。
ベンチはDAIKENの壁厚収納「カベピタ」シリーズの格納イスを設置しました。
使用しないときは壁の中に収納できますので、見た目もすっきりとして歩行の妨げにもなりません。
玄関にはリクシルの土間収納「クローゼットドア/折れ戸すっきりタイプ」を新設し、便利な可動棚としました。
足元の空間は屋外用の車いすをそのまま格納できるようにし、玄関に置いていたものがすべて収納できます。
洗面室入口の敷居はできるだけ段差を少なく改良し、ユニットバス入口は段差を解消してフラットにしました。
神戸市住宅改修助成事業に係る作業療法士の方々とも打ち合わせを重ねてプランを策定していきます。
洗面化粧台はリクシルの「ピアラ」を選択しました。
幅60cmの洗面化粧台に幅30cmのサイドキャビネットを組み合わせ、大容量の収納スペースを確保しました。
浴室はリクシルのマンション用ユニットバス「リノビオ」1116サイズです。
手すりの他に浴室乾燥機やランドリーパイプも新設し、安全性と家事の効率が格段に向上しました。
トイレは入口の開口幅を広げ、開き戸を洗面室タイプのアウトセット引き戸に交換しました。(高さは特注です)
また敷居の高さを下げて廊下との段差を少なくし、内側にL型手すりを新設してバリアフリーに近付けました。
外周部分の壁(外壁の内側)には、断熱と結露防止のために現場発泡断熱材「アイシネン」を吹き付けました。
次世代省エネ基準(平成11年基準)に対応しており、自己消火性があるため万一の火災時にも燃焼しません。
LDKの床には断熱材とPTC電気式床暖房システム「ツツミダンデー」を新設しました。
厚さわずか1㎜のヒーターは、一定の温度に達すると自己加熱抑制が働いて消費電力が下がる省エネ製品です。
キッチンはリクシルの「アミィ」に取り替えました。 幅2,250mmのすっきりとしたデザインです。
水栓金具はお客さまのご要望により、タッチレススイッチ式の手をかざすだけで吐水/止水ができる優れモノです。
和室はすべて洋室へリニューアルし、押し入れや床の間はすべてクローゼットに改修しました。
天井までの高さのクローゼット折れ戸を新設し、収納能力や使いやすさが格段に向上しました。
LDKから各部屋へのアクセスは畳の厚み分の段差がありましたが、LDKの床を上げることで解消しました。
引き違いの襖も上吊り式の引き戸に交換して敷居をなくし、連続したバリアフリー空間に生まれ変わりました。
今回は神戸市と介護保険制度の住宅改修助成制度を併用することで、バリアフリー工事にかかる費用の一部が助成金により賄われました。※ 神戸市で最大72万円(助成率によって異なります)、介護保険制度で最大18万円となります。