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プレキャスト鉄筋コンクリート造の屋上防水改修工事

築42年のプレキャスト鉄筋コンクリート造(PC造)の戸建て住宅屋上防水改修工事です。 大栄住宅株式会社によって1976年頃から生産された「大栄プレタメゾン」というシリーズで、工場生産されたコンクリートパネルを現場で接合して組み立てる方式です。 外壁や屋根からの雨漏りやスチール製カーポートの腐蝕など、経年劣化による不具合を改修することになりました。
施工地域神戸市北区
物件情報RC造2建て120㎡、築42年
家族構成ご夫婦
工事概要屋上防水改修工事、外壁補修工事、擁壁塗装工事、カーポート撤去新設工事その他
工事費用約260万円(税込)
工事期間約1ヶ月(令和元年11月竣工)


屋上は以前の改修工事でシート防水が施されていましたが、ひび割れや膨れが生じて防水層内部に雨水が入っていました。
そこで既存の防水層をすべて撤去して下地を乾燥させ、水溜まりが生じないよう下地の勾配を修正することになりました。




防水改修工法の選定にあたり、当初は既存防水層の上から新設防水層を被せる「遮熱塩ビシート機械固定絶縁工法」を想定していましたが、大切に保管されていた当時の設計資料を確認させていただくと、屋根のコンクリートパネルの厚さが一般的なコンクリート造に比べて薄く、機械固定のアンカーを打ち込むための厚さが不足していることが判明しました。




そこで急遽改修工法を見直し、機械固定のアンカーを打ち込む必要のない「ウレタン塗膜遮熱防水絶縁工法」に変更しました。
※絶縁工法…通気緩衝工法ともいい、通気層が下地の水分などによる膨れや破断を防ぎ、耐久性を向上させる防水改修工法。




歩道に面したお庭の擁壁はひび割れから雨水が侵入し、仕上げ塗装の塗膜が膨れて著しく美観を損なっていました。
このまま塗り替えてもすぐに同様の症状が現れますので、一旦旧塗膜を剥離して塗り直しを行うことになりました。




塗膜剥離後の仕上げ塗装には通気性・防水性に優れるSK化研㈱の通気性塗料「ツーキコートローラー用」を採用しました。
こちらの塗料は特殊変性樹脂の応用で水蒸気を効率よく外部に逃がすことにより、内部結露を防ぎながらも雨水は通さない防水性を発揮するローラー用塗材です。




カーポートはスチール製の支柱に波板が貼られていましたが、錆による腐蝕のためアルミ製の既製品にリニューアルしました。
リクシル製カーポート「フーゴ」を外壁に固定する工法を採用し、メンテナンス不要のスッキリとしたガレージになりました。




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