お寺のトイレをリフォームする
施工地域 | 神戸市西区 |
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物件情報 | 木造平屋建て |
工事概要 | 解体撤去工事、木工事、壁漆喰塗り、設備配管改修、衛生器具取り替え |
工事費用 | 約58万円(税込) |
工事期間 | 約1週間(平成28年11月竣工) |
板張りの床に和式便器が据え付けられていましたが、ご高齢の方などには使いづらく、腰掛けて利用できる洋式便器に取り替えます。スペース的にあまり余裕がありませんでしたので、向きを変えて新しく設置することになりました。
トイレはTOTOのパブリック用便器で、新洗浄システム「フラッシュタンク式」を採用しています。
約20秒で次の洗浄が可能なため、トイレの混雑緩和につながります。
お隣りのトイレには男性用小便器が設置されていましたが、便器の向きを変えるにあたって二つのトイレを一つにまとめることになりました。二つのトイレの間の壁を撤去して暖簾を掛け、一つの空間としてご利用いただけるようになりました。
2ヶ所あったトイレの入口は1ヶ所だけになり、塞いだ壁にはしっくいを塗って仕上げています。当時の趣を損なわないよう細心の注意を払いながら施工することで、あたかも当時からそのように計画されていたかのように見えてきます。
特徴的な廊下の格子床の先には厚さ3㎝の無垢松が張られていましたので、同じ厚さのピーラー材を張って仕上げています。時間の経過と共に黒ずんできて、徐々に周囲と馴染んでいくことでしょう。
手すりも新たに設置することでご高齢の方でも使いやすいトイレに生まれ変わりました。
※ピーラー…米松の大径木で目の詰んだ材料。造作材の場合はヤニ抜きをして用います。