移転先の店舗には商品を並べるガラスのショーケースが鎮座していましたが、これを新店舗の受付カウンターとして再生させることになりました。
ガラスを取り外してR形状に板を曲げて張り、デスク兼用カウンターとして現場で加工していきます。

加工後は全面にラッカー吹付け塗装を行い、新品の製作家具と同じように仕上げていきます。
デスク側には引き出しや配線スペースなど実用的な加工を施し、ショーケースから受付カウンターへの転用を図ります。

内装は塗り直しや部品交換など、極力再利用を図りながら業態に合う形へと転換していくことになりました。
照明器具は約50台のダウンライトをすべてLEDに入れ替え、その際に色温度も事務作業に適したものに変更しています。
色温度…光の色を表す尺度で、色温度が低いほど暖色系（オレンジ系）の色を、高いほど寒色系（白系）の色を発します。

ファサードは透明ガラスでしたが、お客様に心理的な不安を与えないようガラスフィルムを貼って中を見えにくくしました。
半透明（乳白色）から徐々に透明へと変化し、高級感のある3Mの人気商品「イルミナ」を採用しています。

シャッターには店舗名のサイン文字をカッティングシート貼りしています。

旧店舗は防音室や内装設備からファサードまですべて取り払い、骨組みだけのスケルトン状態になりました。
※新店舗移転リニューアル後に解体しています。

無事に新店舗への移転リニューアルオープンの日を迎えることができました。
ブティックだった頃の開放的で華やかな雰囲気を生かしながら補聴器専門店としての機能も向上し、地域の人々の生活をサポートする大切な役割と使命を持った専門店の誕生です。