個人病院全面リニューアル(その6)
施工地域 | 神戸市垂水区 |
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物件情報 | RC造平屋建て、築44年 |
工事概要 | エントランス屋根及び通路新設、屋上防水改修工事、外壁補修及び塗装工事、外壁一部左官仕上げ、サイン工事、駐車場舗装工事、外構・エクステリア工事、ベンチ新設その他 |
工事費用 | 約2,050万円(税込) |
工事期間 | 約3ヶ月(平成31年8月竣工) |
エントランスには屋根を架けて雨天時の通院に配慮するとともに、フラットな通路を新設してバリアフリー化を実現しました。
南面には横型の木調ルーバーを設置して日差しを遮りながら、自動車からの視覚を妨げることがないように工夫しています。
通路には高級感のある大判の床タイルを貼ってステンレス製の手すりを取り付けました。
壁際には繊維強化セメントボード製のベンチを並べ、開院前に並ぶ患者様に座ってお待ちいただけるよう配慮しました。
R形状の開口デザインは残したまま仕上げの質感をアップし、シンプルな中に高級感のあるアプローチに生まれ変わりました。
駐車場は震災の影響によるひび割れや通路を塞ぐ樹木などが残っていましたが、アスファルト舗装を全面に施しました。
車いすをご利用の方の駐車スペースや屋根付きの駐輪場も新たに設け、より快適に通院いただける設備が整いました。
道路に面した壁面に設置されていた突き出し看板は撤去し、LED照明を内蔵した名称サインを新設しました。
また手入れが必要だった周囲の植え込みも撤去し、コンクリート打ち放し風の仕上げにリニューアルしています。
もう一方の道路に面した壁面はガラッと意匠を変えて、ジョリパッドの「水墨仕上げ(濃色)」を施しました。
店舗や住宅などのワンポイントに用いられることが多い珍しい手法ですが、面によって表情を変えることで画一的な印象から新たなランドマークに相応しい独創的な外観へと生まれ変わりました。
水墨仕上げ…塗料の中に混入した活性炭をコテで塗り潰すことで、自然に浮かび上がってくる濃色と淡色の独特な質感を得ることが出来る左官仕上げ。