トンガリ屋根のマンション大規模修繕
施工地域 | 神戸市中央区 |
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物件情報 | 鉄骨ALC造5階建て、築28年 |
工事概要 | 外部足場組立て、シーリング打ち替え、屋根葺き替え、外壁塗り替え、屋上防水改修、バルコニー避難ハッチ取り替え他 |
工事費用 | 1,000万円(税込) |
工事期間 | 約2ヶ月(平成28年2月竣工) |
外壁のALCパネルのジョイント目地のシーリングを撤去して打ち替えていきます。こちらは後から塗装を施しますので、変成シリコン系のシーリング剤を充填します。
お隣のマンションとの間は人ひとりがようやく入れるだけのすき間しかありませんでしたが、最小限の足場を組んで窓まわりと外壁の目地シーリングを打ち替えていきます。
上層階には急勾配の屋根に面した窓がいくつもあり、サッシまわりのシーリングが劣化して止水機能を失っていました。
そこで古いシーリングはすべて取り除き、新しく変成シリコン系のシーリングを充填していきます。
漏水が止まらなかった屋根は既存のカラーベストの上に重ね葺きすることになりました。開口部まわりに水切り金物を取り付けてから防水材のアスファルトルーフィングを張り付けていきます。
アスファルトルーフィングの上から新設のガルバリウム鋼板を縦張りしていきます。そそり立つ壁のように急傾斜の勾配屋根に命綱一本を屋根足場に架けて作業します。
サッシまわりは特に漏水事故の起こりやすい部位のため、屋根葺き後入念に止水シーリングを打設していきます。
水切り金物との取り合いなど、将来の経年劣化により漏水しやすい部分は二重にシーリングを打設します。
横すべり出し窓は止水のゴムパッキンの劣化が激しく、漏水の原因となりますのでこちらも交換しました。
外部足場がないと出来ない作業はすべてこの機会に行い、後から危険な作業を行う必要がないようにします。
屋上防水は築後一度もメンテナンスされていませんのでしたので、この機会にすべて改修していきます。
下地の浮きや膨れなどの処理を行い、立ち上がりにはメッシュ補強を行ったうえでウレタン塗膜防水を施しました。
バルコニ-の避難ハッチは本体の腐蝕が著しく、災害時の使用に不安がありましたのでこちらも交換することになりました。
古い本体を撤去してカバー工法で新しい避難ハッチを設置し、その周囲にもウレタン塗膜防水を施していきます。
外壁は高圧洗浄で汚れを落とした後で下地のパテ処理を行い塗り替えていきます。
防水~塗装工事の期間中はお洗濯物が外に干せないなどのご不便をお掛けしますので、極力短期間で終わるよう計画しました。
外装色は新築当時に合わせていますので目新しさは感じませんが、止水性能や耐久性、建物の価値は格段に向上しました。
施工はすべてにおいて困難を極めましたが、事故や施工不備なく無事に竣工することができました。